議会活動・活動報告バックナンバー

[2001年8月号]

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■医療全般の先進都市に

 人間としての生存が確保されてはじめて、人間らしい生活・豊かな生活もありうるわけであり、その意味で医療は最も大切であると考えております。

 船橋市は、ドクターカーや救命救急センターなどによって、救急医療の先進都市といわれて久しいわけですが、私は、医療全般の先進都市であってほしいと考えております。

 疾病構造の変化、医療技術の進歩、高齢化の進行により、県民の医療ニーズが多様化・高度化している中で、県民のだれもが、いつでも、どこでも安心して暮らせる地域社会を築くためには、保健医療体制の充実が重要な課題です。福祉と連携を図りながら、健康増進から疾病の予防、治療およびリハビリテーションに至るまでの包括的、効率的な保健医療体制の整備を推進する必要があると考えます。
 とりわけ慢性疾患の増加や疾病構造の変化、さらには心臓疾患等いわゆる機能障害を伴う疾病の増加等、高齢化の進行にともない、リハビリテーション医療に対する需要が益々増大しております。急性期を扱う早期リハビリテーション医療から社会復帰に至るまで、一貫したリハビリテーション医療が地域の医療機関で受けられるような体制の整備の充実が急務となっております。
 県内では、これまでに県が設置した千葉リハビリテーションセンターや市川市のリハビリテーション病院など、専任の医師、理学療法士等を複数配置し、治療・訓練に当たる総合リハビリテーション施設が8病院に整備されています。

 船橋市は、千葉県保健医療計画においては東葛南部保健医療圏に属しておりますが、当圏域は県人口の約4分の1を占め、市の人口としても約55万人を抱えていることから、市民のリハビリテーション医療の充実への要望は大変強いものがあります。私は、6年前に市議会で、また2年前にも県議会でこの問題を取り上げて参りましたが、ようやく市のほうでも動きが見られるようになっています。県に対しても、1日もはやい認可と補助をはたらきかけて参りたいと思います。


西尾憲一