議会活動・活動報告バックナンバー

[2002年3月号]

 
■全ての公務員は全体の奉仕者、
 公(おおやけ)の僕(しもべ)


 「全て公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」。これは憲法第15条の文言です。勿論、議員である私も公務員です。
 近頃、国政の話題を独占している外務省の問題にしても、やはり関係議員・職員の双方が一部の奉仕者になってしまっていたのではないでしょうか。全体=国民=からの直接声は小さく、一部=関係者、後援者=は、目の前で大きな声を出すという事なのでしょうか。全くの勘違いと言わざるを得ません。同じ公務員として、恥ずかしい限りです。

■県民の目線で政策提言

 翻って、千葉県では全ての公務員が全体の奉仕者として、広く県民の声に耳を傾けているでしょうか。
 私は、昨年12月定例県議会の一般質問の最初に堂本知事の政治姿勢を質しました。私に対する答弁の中で、堂本知事は「県民の目線」との表現を使い、県民が受身でなく、自らが参加し、政策提言型の民主主義を実現する県政を進めると述べました。三番瀬の計画にも触れ、「住民自らが提言し、計画作りに主体的に参加していく、そのやり方が大変重要で、それを実践している」との発言もありました。
 これは、「公務員は全体の奉仕者」との理念に基づいた考え方で有り、堂本知事の政治姿勢に賛同します。一方、その実践については、私も自ら政策提言し、参加して行きます。

■県民の声に応えた危機管理体制

 平成14年度の県政のあり方を論議する2月県議会(2月26日〜3月20日)でも、「全体の奉仕者」との視点にたって、新年度予算、時代に即した県の組織のあり方について積極的に政策提言をします。
 時代のニーズである高齢化社会対策、保健・医療など県民に身近な政策の充実について論議します。予算的には、民生費、衛生費に前年度対比4.2パーセント増の1,676億円が計上されていますが、広く県民の声が反映される政策を進めます。
 県の組織についても、新たに総合企画部に危機管理監を配置し、さらに知事室に渉外・危機管理班が新設されます。これは、私の昨年12月県議会一般質問の中で自衛隊への災害派遣要請について、知事から答弁があった「速さが一番大切、可能な限り早く判断し、決断し、要請する」との発言が具体的な形で実践されたもので、やはり、時代のニーズ、県民の声に応えたものと言えます。

■政治の原点は「公僕」

公務員のことを古い言葉で公(おおやけ)の僕(しもべ)と書いて公僕(こうぼく)と言いますが、国民主権の下では、市民県民が政治の主人公であり、私達公務員は県民の手足としてご奉仕するのが仕事です。
 私が政治家を志した原点はまさに「公僕」であり、社会のお役に立ちたいとの思いからです。幸か不幸か私達夫婦には子どもがおりません。財産を残したいとか、名誉が欲しいとか、そんな思いはありません。ただ、小さい頃、父親から「世の中のために役に立つ人になれ」と言われた事が忘れられないのです。


西尾憲一
西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。