議会活動・活動報告バックナンバー

[2002年5月号]

■リハビリ病院に220床割当て

 高齢化の進展に伴い、高齢者が寝たきり状態になることを防止するためのリハビリテーションの役割はますます重要性を増しています。
 特に、脳卒中や骨折などの障害発生時においては、急性期から回復期を経て維持期へと移行する全過程を通じ、それぞれの状態に応じて、適切にリハビリテーションが提供されることが必要です。

 この船橋市を含む習志野・八千代・鎌ヶ谷・市川・浦安の一帯を、保健医療関係では東葛南部医療圏といいます。東葛南部医療圏の人口は、平成12年の国勢調査によると155万人です。そのうち船橋市には、約35パーセントにあたる55万人が住んでおります。また、当医療圏の人口は、将来的に増加傾向が続くとともに、高齢化が進行します。
 一方、東葛南部医療圏には、総合リハビリテーション施設を備えている専門病院としては市川市リハビリテーション病院の100床しかありません。
 このような現状の中で、船橋市においては、急性期から回復期にかけての専門的なリハビリテーション医療を行う病床220床を持つ仮称船橋市立リハビリテーション病院の建設を計画致しております。

 そこで、私は3年前の県議会でも取り上げましたが、昨年の12月議会で、保健医療計画を策定中でありました千葉県に対しまして、船橋市が計画を致しております仮称船橋市立リハビリテーション病院の220床のベッド数が優先的に割当てられますよう要望させていただきましたことは、私の県議会リポートで御報告のとおりであります。
 その結果、今年1月末に、東葛南部医療圏では1,000ベッド余りの割当てに対して3,000ベッド超える応募がある中、要望どおりの220床のベッド数が割当てられることが決定を致しております。したがって、ここ2・3年の内に、おそらく現在の医療センターの近くにリハビリ病院が建設されるものと考えられます。

 私がこの問題を市議会で取上げてからはや7年、完成まで含めると10年も要することになります。余りにも時間がかかり過ぎると言わざるを得ません。この間、多くの方が苦しまれ先立たれております。1日も早いリハビリ病院の開設となりますよう、財政的な支援をも含めまして、これからも県に対して働きかけて参りたいと思います。
 皆様の、ご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。
西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。