議会活動・活動報告バックナンバー

[2002年11月号]

■下水道整備の促進を

 下水道は、生活環境の改善と、河川等の公共用水域における水質汚濁を防止し、改善するための重要な役割を果たしています。
 県の流域下水道は、人口増加の著しい県西部地域において、昭和43年度に印旛沼流域下水道に着手以来、現在までに3つの流域下水道の整備を進めて、3流域全体の進捗率は事業費ベースで約70パーセントとなっております。
 一方、千葉県下の公共下水道普及率は平均で58パーセントと、いまだ全国平均の63パーセントを下回っている状況にあります。そして、船橋市の場合は、更にひどくわずか43パーセントしかありません。
 船橋市は計画区域の大部分を、単独公共下水道として整備しているところです。昭和37年と、県下でも早くから事業に着手しているにもかかわらず、湾岸沿いの密集市街地に多大な時間と経費を要するため、普及速度は遅く、市の上流域への普及までには、なお相当の年月が必要とされています。

 このようななか、県が整備を進めている印旛沼・江戸川左岸連絡幹線は、船橋市の中央部を横断することから、この幹線を有効活用することにより、市の北部の未整備区域約7万3千人の取り込みが可能となります。このことは、船橋市の普及率にして約14パーセントに相当すると言われており、この幹線が早期に完成されることを期待しているところです。

 小泉総理が掲げる、硬直的とも言える予算配分の見直し論のなか、自治体の財政状況の悪化による下水道事業の先延ばしの動きも、一方ではささやかれております。
 しかし、下水道の重要性と当市における普及率の低さを考えれば、公共事業の一律見直しには反対せざるを得ません。認可を取得している約15キロメートルについて、平成11年度から工事に着手していますが、平成17年度の供用開始を目途に、今後とも整備促進を図っていただきたいと思いますし、執行部に強く働きかけてまいります。

※連絡幹線とは、地震等の緊急時や施設の大規模な改修時において、各流域下水道間の汚水のやりとりを行うことにより、終末処理場の機能を相互に補完しようとするものです。
西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。