議会活動・活動報告バックナンバー

[2002年12月号]

■毎月第3日曜日は家庭の日

 男女共同参画社会の実現も大切ですが、一方では女性が社会や職場にどしどし進出していくと、家庭が疎かとなり崩壊して、いじめや不登校、万引や傷害など青少年の問題行動が増えるという側面があります。家庭は社会の基礎的単位であり、その家庭の安定が社会全体の繁栄には不可欠です。子どもが生まれて最初に生活するのは家庭であり、人格形成の上からも重要な役割を担っているのが家庭です。

 国では、平成14年度から子どもたちの「生きる力」の育成と「心の教育」の充実を目指した「学校週五日制」の実施や「総合的な学習の時間」の新設などを本格的に導入することとし、体験学習や奉仕活動を通じて、豊かな心を育み、一人一人の能力や才能を伸ばすことを目指しています。これら青少年の健全育成を達成していくためには、家庭・学校・地域社会でもそれぞれが果たす役割を明確にし、相互に連携協力をしながら努力を尽くしていくことが必要です。

 今年4月から完全週五日制が実施されたことで、子どもたちが学校以外で過ごす時間が増えました。しかし、家庭ではそれぞれに忙しい毎日の中で、家族みんなが暖かく触れ合う時間がなかなかないのが現実のようです。  地域や家庭の教育力の低下や青少年の問題行動が指摘されておりますが、私は家族の触れ合いの希薄化がこれらの大きな要因となっていると考えております。

 千葉県では、昭和42年から毎月第3日曜日を「家庭の日」と定めていると聞いておりますが、35年経過した現在、今一つ県民に広く普及しているとは言えません。また、その具体的な実施内容も知られておりません。例えば他県では、家庭の日を「ノーテレビデー」として、この日はテレビを消して家庭の団欒を呼びかけているところもあります。  子どもたちが親に対して感じる「心理的距離」が遠くなっており、諸外国に比べて特に遠い存在であるとの調査もあります。したがって、「家庭の日」を再度認識し直し、家族が心を通わせるきっかけづくりになるよう進めていくべきであると考えます。
西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。