議会活動・活動報告バックナンバー

[2003年3月号]

■少年の非行防止教育を

 少年によるひったくりや路上強盗の発生といったニュースは、このところ特段珍しいものではなくなってしまっておりますが、毎年犯罪を犯して検挙される者のうち約半数が少年であり、このうちひったくりや路上強盗については、実に7割以上が少年であるなどという統計を目の当たりにしますと、少年犯罪の深刻さを痛感するところです。
 また、最近では、万引などのいわゆる少年犯罪の入り口にあるといわれてきた犯罪についても、書店で大量に本を万引し、その足で古本屋に売り飛ばして金を手に入れるなどの悪質なものも出てきており、たかが万引などと言っていられない状況にあります。

 私は、これら少年犯罪を抑止するためには、犯罪の検挙もさることながら、非行防止教育というものに力を入れて、少年犯罪を防止していく必要があると思います。そして、そのためには警察だけでなく、むしろ、学校や家庭における非行防止教育というものが大切であると考えています。
 しかしながら、受験競争の激化や低年齢化により、学校が受験科目を教えるだけの場となり、また、核家族化の影響等により家庭が社会道徳やしつけ教育を放棄してしまっている現状においては、警察の非行防止教育への期待が高まるのも当然でありましょう。

 県警としては、少年犯罪の抑止は、治安回復の鍵であるととらえ、少年の規範意識を醸成するため、厳正に少年犯罪を捜査し、少年自身に行為の重大性を認識させ反省を促すほか、千葉県警察少年センターを中心として、薬物乱用防止教室、少年・保護者等を対象とした非行防止教室、街頭補導を通じての助言・指導等の活動を実施している。また、タッチヤング活動として、警察署の道場を開放し柔道・剣道の指導等も実施しているところです。
 しかしながら、非行防止のためには、家庭・学校、地域における躾や教育によって、少年自身に規範意識や健全な対人関係を身につけさせることが何よりも大切であると考えます。

 したがって、これらの活動を支援するための情報発信、ボランティアや地域の皆様との連携強化等に今後ともより一層力を入れていただくよう働きかけてまいりたいと考えます。
西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。