議会活動・活動報告バックナンバー

[2003年4月号]

■学校教育にボランティア活動を

 ボランティア活動は、児童生徒が地域社会の一員であることを自覚し、お互いに支え合う社会の仕組みを考える上で、重要です。単に社会に貢献するということだけでなく、自分自身を高め、健全な青少年を育成するためにも、ボランティア活動には大きな教育的意義があります。

 近年は、都市化、核家族化、少子高齢化が一層進展しております。こうした社会の変化に対応して、福祉の大切さ、高齢者や障害のある人達に対する理解を深めることや、また、他の人に対する思いやりの心、公共のために尽くす心を養うことは、学校教育においてもきわめて重要であることから、ボランティア活動の推進を求める声は高まりつつあります。

 昨年行われた県政に関する世論調査でも、2人に1人が、学校教育にボランティア活動を取り入れるなど体験する機会の充実を望んでいます。
 昨年の7月に、中央教育審議会から、「青少年の奉仕活動・体験活動の推進方策等について」の答申が文部科学大臣に提出されました。そのなかでは、「社会全体で奉仕・体験活動を推進する必要がある」として、奉仕活動を学校の教育計画に位置付け、推進すべきであるとされているようです。
 具体的には、各学校において、校長を中心とした、奉仕活動を推進する体制づくりが求められているところです。実際、各学校では、児童会・生徒会活動や「総合的な学習の時間」などで、募金活動、老人福祉施設との交流活動、地域の美化活動などのさまざまなボランティア活動に取り組んでいるようです。

 今後とも、県教育委員会に対しまして、ボランティアにかかわる体験的な学習を通じて、社会に奉仕する精神や勤労の尊さを養うために、各学校のボランティア活動に関する教育を一層推進するよう働きかけてまいりたいと思います。皆様のご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。
西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。