議会活動・活動報告バックナンバー

[2003年7月号]

■自己抑制の性教育を

 十代の少女の妊娠や中絶、性感染症が急増しています。
 妊娠中絶は、2001年には全国で4万6511件(前年比2034件増)と、過去最高を更新しました。この年だけで十代少女の77人に1人が中絶し、6年間で約2万件も増えています。また、未婚の十代の出産も年々増えつづけています。
 性感染症も急速に増えています。今、世界でも日本でも最も多いのはクラミジアです。放っておくと、男女とも不妊の原因になり、女性の場合、子宮内膜症や卵管炎などを起こし、異常妊娠の原因にもなります。
 感染者は、18歳で10万人当たり1448人です。特に女子高生の場合、卒業時には入学時の約6倍にも急増しているという驚くべき結果が出ています。
 感染した女性の5人に4人は自覚症状がないため、実際の感染者は5倍になるとみられ、約14人に1人が感染していることになります。

 今月の12日、厚生労働省研究班が、国内のエイズウイルス感染者は3年後2万2000人に、エイズを発症した患者は5000人に達するとの予測結果を発表しております。感染者数は5年で倍増することとなり、対策を強化すべきだと警鐘を鳴らしています。
 昨年、厚生労働省所管の財団法人「母子衛生研究会」が発行した性教育教材「思春期のためのラブ&ボディBOOK」が、大きな問題になりました。
 妊娠や性感染症を避けるためにと、中学生にピルやコンドームの使用を呼びかけたものだったからです。さすがにこれには父母や識者から批判が続出し、絶版になりました。それでも、厚生労働省は今も中高生への「セーフ・セックス教育」すなわちコンドームやピルの使用中心の性教育を推奨しているようです。

 アメリカでは、今その見直しが始まっていると言われます。コンドームの使用法など、知識を基本とした教育では、効果がなかったからです。これに対して、はっきりと効果が出ているのは、十代で性行為をもつことは賢明ではない、待ったほうがよい、待つことができると明確に教える自己抑制プログラムです。この結果、長年社会問題となっていた十代少女の出産や妊娠中絶が、近年初めて減少傾向を示しているとのことです。

 性教育は、よく言われる科学教育や人権教育としてより、性に関するモラルと責任教育として、すなわち男性・女性としての生き方、人格教育の一環として行われるべきものです。本来、男女の性関係は真実の愛情、責任意識に支えられた結婚ということの中で、初めて心身ともの幸福をもたらします。親や教師は、結婚の意義を教え、性関係を結婚まで待つことができるという明確なメッセージを伝えることが大切と考えます。

船橋市立母子寮にクーラーを贈るために
第1回愛の翼チャリティゴルフ大会のお知らせ

 日 時 平成15年9月1日(月)
場 所 鎌ヶ谷カントリークラブ
参加費 2万円
    (プレー費 キャディフィー 昼食 パーティ 賞品等)
申込先 実行委員長 西尾憲一
        電話047−422−2065
        FAX047−422−7171

西尾憲一の願い 個人の尊厳・人格の尊重ということを考え方の根本にすえて、高齢者や障害者などの社会的弱者にも配慮した自由主義社会の実現、千葉県の発展、船橋市民の幸せのために全力を尽くします。