議会活動・活動報告バックナンバー

[2004年2月号]

■新たな視点からの観光振興を

 観光産業は、あらゆる分野の産業に関連する総合産業であり、その振興は経済の活性化、雇用の創出に大きな役割を果たす、21世紀の成長産業として、国はもとより経済界、地方自治体など各方面から注目を集めています。
 とりわけ、長引く景気の低迷や製造業の海外移転による産業の空洞化など経済環境が厳しさを増す中で、経済活性化の手段として期待が高まっています。

 こうした中、千葉県は、「観光立県千葉の実現」を五つの戦略プロジェクトの一つとして位置づけ、全庁をあげた取り組みを示しています。
 千葉県は、首都圏にあって、しかも海や里山、棚田など、豊かな自然体験フィールドに恵まれ、新鮮でおいしい、海の幸・山の幸があり、近年、注目を集めている、ブルーツーリズム・グリーンツーリズム等の参加体験型観光を展開していくのに、まさに、最適の地だといえます。
 また、臨海部、内陸部には日本を代表する工場、研究所が集積しており、これらの見学というのも、新たな観光資源になりうるものであると思います。
 これから、観光振興を図るうえで、新たな視点に立ち、新しいマーケットを開拓していくという観点から、自然体験などの参加体験型観光を推進することは、地元の産業の活性化を図るうえで、重要なことであり、今後積極的に推進することが必要だと考えます。
 また、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会から資源循環型の社会への転換を進めるため、生活・産業・環境などあらゆる面について見なおし、環境と開発の両立を図りながら、豊かな自然環境をよりよいものとして、次世代に引き継いでいく必要があります。このため、本県では豊かな自然や全国有数の産業ポテンシャルを活かしながら、千葉県らしい資源循環型社会づくりを進めるため、「千葉県資源循環型社会づくり計画」を策定しているなど、環境対策に取り組んでいるところです。
 こうした中、千葉県内においても先進的な、廃棄物処理場やリサイクル施設が建設されております。
 これらの施設を実際に訪れ、廃棄物処理やリサイクルが実際にどのように行われているかを見学することは、環境学習の推進の面からも大変有意義であるだけでなく、新たな観光資源になりうるものであると思います。したがって、リサイクル工場などを見学するツアーを積極的に推進していくべきであると考えます。