議会活動・活動報告バックナンバー

[2004年4月号]

■印旛沼の水質浄化対策を

 千葉県の調査結果によりますと、印旛沼の水質はここ数年わずかに改善の傾向にあるものの依然として環境基準の達成には遠く及ばず、水質汚濁が著しい状態となっています。
 また、環境省が発表した平成14年度全国の公共用水域水質測定結果では、全国の湖沼の中で印旛沼はワースト2位、さらに水道水源となっている湖沼では、ワースト1位という結果となっています。

 印旛沼の水質汚濁は、流域から流れ込む様々な汚れがその大きな要因となっています。そのうち私たちの家庭から排出される、例えば台所排水などの「生活系の汚濁負荷」は、下水道の整備などにより、以前に比べて減ってきたものの、現在でも全体の4割程度を占めているとされています。
 汚濁の要因となる生活系の負荷を一層減らすためには、流域住民の方々、その中でも特に私の住んでいる船橋市や鎌ヶ谷市、白井市、また千葉市や八街市、富里市のような沼から離れた上流の地域に住む人たちに、自分たちの暮らしと印旛沼が抱えている実情の関わりを伝え、各家庭で生活排水対策を実践してもらうことが必要であり、そのための意識啓発の取組が非常に重要であると考えます。
 印旛沼が水道湖沼ワースト1だということは勿論のこと、自分の住んでいる地域が印旛沼流域であることすら知らない方が多いのではないでしょうか。
 また、生活系の汚れの中でも、単独処理浄化槽を使っている家庭などから処理されないまま排出される生活雑排水が特に大きな比重を占めるとされており、この汚濁負荷を軽減するためには、下水道の整備と併せて合併処理浄化槽の普及が重要であると考えます。

 印旛沼流域は、船橋市内では、豊富、八木が谷、三咲、大穴、松が丘、高根台地区と二和東6丁目、習志野台、習志野です。域内の皆様には、ご理解とご協力を是非ともお願い致します。それ以外の地域にお住まいの方々の生活排水は、東京湾に注ぐことになります。下水処理場や合併処理浄化槽で浄化された水以外は、やはり海水を汚すことになりますので同様にご協力お願い致します。