議会活動・活動報告バックナンバー

[2004年6月号]

■ペットの管理に責任を

 動物とのふれあいは生命の尊さ、友愛や平和の心を気づかせるとともに、人の生活に喜びと潤いを与えています。
 最近では「人と動物の共生」がより身近なものになり、犬や猫などが人と共に生きる伴侶動物(コンパニオンアニマル)として、人の生活を精神的に支える存在となっている場合もあり、県民の中に人と動物との、関わりについて関心が高まっています。
 一方、動物の不適正な飼育のために、近隣とのトラブルや苦情もあると聞いているところです。
 動物に係る問題のうち、犬の登録と狂犬病予防注射の実施率が低下していることについて新聞で知りましたが、狂犬病は、動物から人に感染するが、特に人間と生活を共にしている犬を介しての感染が危惧され、人間が一旦発症すると、まだ治療方法がなく、死に至る病気として恐れられています。
 昭和25年、狂犬病予防法が施行され、飼い犬の登録と予防注射が、義務付けられるとともに、野犬等の捕獲が徹底されたことにより、日本では、昭和32年以降、狂犬病の発生がなくなったと聞いています。
 しかし、まだ、日本から一歩海外へ出ますと、年間3万〜5万人の尊い人命が狂犬病により失われているとも聞いています。
 そこで、国においては、海外からの侵入を防止するために、輸入される犬については、動物検疫により水際作戦を講じています。海外における狂犬病の発生状況、また、国際化がますます進展し、人と物の交流が盛んになっている今日の状況を踏まえると、今後とも、登録制度により飼い犬を把握し、狂犬病予防注射をより一層徹底させることは、大変重要であると考えます。