議会活動・活動報告バックナンバー

[2006年1月号]

自主防犯組織結成促進を

 千葉県警察本部が、昨年8月に発表した県内における昨年上半期の犯罪発生状況を見ますと、犯罪件数は64,880件で、前年同期と比較して約9,600件、率にして13パーセントも減少しており、その内容を見ましても、県民の身近なところで発生する窃盗犯や凶悪犯など大半の罪種で減少に転じておりました。
 また、検挙件数や検挙人員さらには検挙率も上昇しており、私も県民の1人として、警察のご努力に感謝申し上げたいと思います。
 一方近年、「自分たちの街は、自分たちで守る」という自主防犯活動の気運が高まり、その結果、住民自らが青色回転灯を付けた自前パトカーでパトロールを実施したり、また地域防犯情報センターを設置したりするなど、各地で地域住民による自主防犯活動が活発になりつつあります。
 私の住む船橋市内においても、100を超える防犯パトロール隊が一生懸命、防犯活動に取り組まれております。
 こういった防犯パトロール隊の活動と警察による検挙と抑止活動が相乗効果を生み、先程申し上げた犯罪抑止の成果につながったものと考えます。
 この自分たちの街は、自分たちで守るという自主防犯活動という素晴らしい流れを止めることなく、さらに発展させていかなければならないと思います。
 昨年8月末現在、県内における防犯パトロール隊の数は約780団体あり、4万3千人を超える方々が活動してくださっていると伺っております。
 私たちが、安全で安心して暮らせる地域社会を取り戻すためには、こういった自主防犯活動に対する支援を今後も積極的に行い、さらなる結成も促進していかなければならないと考えます。
 なお、平成18年度の警察官の増員については、全国枠で3,500人の要求がなされていたところですが、復活折衝の結果、要求どおりの増員が見とめられ、このうち本県には210人が配分される見通しとなりました。
 この増員により、本県の警察官一人当たりの負担人口は、643人から630人に軽減されますが、ただ全国平均の517人(昨年3月現在)を上回っており、本県の厳しい治安情勢を回復するためには、更なる増員が必要と考えます。
 今後とも、犯罪を抑止し、県民の安全・安心の確保に向け努力して参ります。