議会活動・活動報告バックナンバー

[2008年1月号]

私の目指す千葉県像 第3回(3回にわたって掲載いたします)

9、食料危機に備え耕作放棄地の解消・後継者の育成等農水産業の振興。今、地球上の人口は急激に増加しており、今世紀半ばには、100億人になるとも予測されています。しかし、世界の食糧生産量は人口に比例して伸びてはおりません。それどころか、アメリカなどでは、耕作可能面積が減ってきており、小麦の最大生産地オーストラリアでは温暖化によると思われる干ばつによって生産量が半減しています。

 いま日本には約210万人の農業従事者がいますが、このうち約6割が65歳以上であり、漁業も60歳以上の高齢者率は46%です。40%を割っている食料自給率を上げたくても、あと10年もすれば生産者の多くが働けなくなります。今ここで、担い手や後継者の育成に真剣に取り組まないと大変な事態になります。農事組合法人の設立や集団営農を奨励するとともに、建設業など異業種からの農業への参入を支援し、耕作放棄地の解消に努める必要があります。また、後継者・嫁不足解消のため一部の県のように男女の出会い・結婚支援にも県が乗り出すべきです。そして、大消費地東京に最も近い利点を生かして施設園芸にもっと力を入れ、農業産出額全国第2位の地位を奪還すべきです。

10、2009年4月に開学予定の県立大学に福祉学部を増設し、県立医療福祉大学にする。

11、かずさアカデミア博覧会(略称かずさ博)の開催

12、緑のエネルギー革命の推進。我が国のエネルギー使用量の10%を緑のエネルギーに転換するだけで、経済波及効果は13兆円、雇用創出効果は100万人見込めるとのことです。廃木材をエタノール化する工場などを県内に積極的に誘致します。

13、スポーツ振興条例の制定。スポーツを通じて、県民の健康の維持増進、生きがいづくり、青少年の健全育成、まちづくりに役立てます。楽しむスポーツ政策を推進します。

14、成田空港、東京、羽田空港、横浜を結ぶ超高速鉄道の整備の促進。

15、航空機宇宙(部品)産業の集積等による東総地区の経済活性化等。

16、「ストップ飽食死」運動を推進する。今、日本や欧米等の富める国の人々は、飽食して肥満になり、糖尿病や高脂血症、高血圧等の病気になり死期を早めています。私は、食べ過ぎて肥満化し様々な病気にかかり死亡することを、餓死に対して「飽食死」と呼ぶことにしたい。その一方で、アジア、アフリカ等では、戦争、失政等の人災や自然災害により、8億5千万人もの人々が飢えに苦しみ、1年間に1,500万人、1分間に28人もの人が亡くなっています。これほど大きな矛盾、不合理はあるでしょうか。この地球で作られた穀物を、65億の人々が平等に分けたとすれば、すべての人が2,800カロリーの食事をとることができるにもかかわらず。矛盾の最大の原因は、広い意味での飽食にあり、それには食べ過ぎと食べ残しがあります。食べ残しについては、日本は世界で最も多いことを深く恥じなくてはなりません。明らかに食べ過ぎている人は、量を1割か2割減らしてほしい。また、食べ過ぎていない人も一口減らすことを心がけてもらいたい。僅か一口、1%量を減らしただけでも、仮に県民全員が行えば6万人の餓死者を減らすことができる計算です。