議会活動・活動報告バックナンバー

[2009年1月号]

私の目指す千葉県像 環境編

 福祉の充実は勿論のことですが、近年、地球温暖化をはじめとする環境問題が、人類の生存に関わる深刻な問題となってきております。環境と福祉の両者を融合させ、ともに向上・発展させていくことが、21世紀において取り組むべき世界の最大の課題であるといわれています。なぜなら、環境も福祉も人間を大切にする、他人に優しくするという心が根底にあるからです。20世紀の「福祉国家」から、21世紀は「環境福祉国家」の建設です。したがって、本県においても「環境福祉県」を目指すべきであると考えます。

1 一昨年、ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア元アメリカ副大統領は、「私は地球温暖化とは言わず、気候クライシス(気候危機)と呼ぶ」と述べています。温暖化問題を県政の最重要課題の一つと考え、全県を挙げて取り組むために、地球温暖化対策条例を制定します。本県でも、地域から地球環境の保全に貢献するため、地球温暖化防止計画「ちばCO2CO2ダイエット計画」を策定していますが、議会を含む県全体の強い意思表示にはなっておりません。国が掲げる環境立国、2050年までに温室効果ガスを1990年比で50%削減するという目標に積極的に協力し、「地球環境先進県」として日本をリードすることを目指すべきであると考えます。

2 緑のエネルギー革命の推進。我が国のエネルギー使用量の10%を緑のエネルギーに転換するだけで、経済波及効果は13兆円、雇用創出効果は100万人見込めるとのことです。低炭素社会を推進し、太陽光発電や風力発電とともに廃木材をエタノール化する工場などを県内に積極的に誘致します。

3 八ッ場ダムの凍結・見直し。一部に治水・利水上の必要性が失われているとして建設を中止すべきであるとの声もあること、昨年完成した岐阜県の徳山ダムは水余りでほとんど使わないのに、岐阜県や愛知県、名古屋市では巨額の事業負担がこれからずっと続くことになったこと、熊本県知事が自然環境を保全する必要から川辺川ダム計画を白紙撤回したこと、千葉県には他の都県と異なり、ダムによる土砂のせき止め等により九十九里海岸などの砂浜がやせてきてしまったこと等から、有識者会議を設置して再検証する必要があると考えます。