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[2013年10月号]

船橋の資源で地域経済活性化を

 2020年の東京オリンピック開催が決定し、今後東京を中心に外国人観光客が増加していくことが確実視されている中、船橋市が積極的な観光政策を打ち出さない限り、単なる通過都市となり地域経済活性化に活かせずに終わってしまうと考えます。

 他方、イオンモールは、幕張新都心に旗艦店と位置付ける大型ショッピングセンターを12月20日に開業する。吉本興業の劇場やスポーツモール、親子で楽しめる仕事体験テーマパークやペットモールが併設され、関東の居住者をはじめ、幕張メッセ利用者らも取り込み、年間3千万〜3500万人の来館を見込むとのこと。船橋のららぽーとをはじめ、デパートや商店街も大きな影響を受けることが予想され、船橋は都市間競争に負けてしまうことにもなりかねません。

  先の市長選挙で私が市長になれたなら、船橋はもっともっと地域経済が活性化し発展するのに、と思うと残念でなりません。高すぎる職員給与を削減し、船橋を稼げる自治体にするために投資をするべきです。船橋には、活用されていない資源が沢山あるのですから。

  例えば、三番瀬や谷津干潟、法華経寺とその参道、アンデルセン公園等が、観光資源として十分生かされてきたでしょうか。特に、船橋漁港については、早くから、地元有志によるフィッシャーマンズワーフ構想がありながら、歴代の知事や市長の十分な理解が得られず、実現に至っておりません。

 しかし、時代は変わり、国も県も、観光立国、観光立県を唱えるようになりました。サンフランシシスコのフィッシャーマンズワーフは「漁師の波止場」という意味ですが、新鮮な魚介類の料理が食べられるレストランや軽食店、水産加工品の販売や博物館、ショッピングセンターなどが集まって、サンフランシスコの一大観光地になっています。昨年、3月県議会の予算委員会で、船橋港の活用について取り上げたところ、具体的な提案が地元市からなされた場合には、県として支援して参りたいとの答弁も頂きました。

 勿論、フィッシャーマンズワーフを造っただけでは、十分とは言えません。美術館や、郷土博物館、さらには、船橋のシンボルとなるようなポートタワーを建設し、他方、海老川での舟による橋廻りや朝市、大道芸なども集積することによって魅力は倍増するものと考えます。

 これらに、三番瀬や谷津干潟、ららぽーとに船橋競馬場やオートレース場等を合わせて、全体として、例えば、「船橋ベイリゾート」と名づけて、一体的に売り出せば、県の内外から、多くの人を呼び込むことが可能になるものと考えます。ららぽーとは、年間2,500万人もの人が訪れています。県内では、東京ディズニーリゾート3,900万人に次ぐ規模です。受け入れ態勢を強化し、情報発信を上手にやれば、ディズニーリゾートに匹敵する人を集めることが可能になると考えます。

 次に、中山法華経寺とその参道、商店街を和風モダンの街並みに再生することによって、より魅力的な観光地になると考えます。そして、北部には、アンデルセン公園があります。これらを、船橋の三大観光地として、市、県、民間が一体となってPRしていけば、船橋は、国際観光都市として大いに発展し、地元経済も潤い稼げる自治体へと成長できるものと考えます。

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