集団的自衛権行使反対
8月15日の「終戦の日」に寄せて、今問題となっている集団的自衛権行使について、私の考えを述べさせていただきます。
私は、自民党系の無所属ですが、ハト派の宮沢喜一元首相や福田康夫元首相の考え方に近い。7月1日、安倍内閣が憲法改正という正攻法ではなく、解釈改憲で、集団的自衛権行使容認を閣議決定した。これによって抑止力が高まると説明されるが、軍拡が軍拡を呼びかえって緊張感が高まるという見方もある。また、日本と密接な関係のある国が攻撃された時、その国のために戦い日本が攻撃を受ける可能性が出てきた。
自衛隊の武力行使は、日本が侵略された時に限っているのが憲法9条です(専守防衛)。そのお蔭で、これまで自衛隊は戦闘で一人も殺さず、殺されることもなかった。現役の自衛隊員の方々は、さぞかし真剣に受け止めていることと思います。自衛隊員の貴重な命が奪われるかもしれないのですから。だのに安倍総理の明確な説明がなされていない。
自民党県連の元幹事長で、県議会議長も経験された市川市の金子和夫さん88歳は、安倍政権は首相に反対する人がいない点で、東条内閣より危険だ。自らは、16歳で戦地に赴き壮絶な体験をされたという。そして、戦争だけは避けなければならないと訴えています。
自民党の中にも、宏池会や平成研究会を中心にハト派の議員が大勢いますが、反対の声を上げると次の選挙で不利に働いて、郵政民営化選挙の時のように公認がもらえず刺客を立てられることを恐れてか、ハト派の声が小さくなってしまったことは、残念と言わなければなりません。
集団的自衛権については、もっともっと議論し、変更するなら、憲法改正手続きによるべきで、天下の自民党が、憲法を有名無実化するようなことをしてはいけないと考えます。