保守本流は護憲

 私は、今は無所属ですが、自民党のかつての保守本流、ハト派の宮沢喜一元首相や福田康夫元首相の考えに近いと思っています。ご承知のように、保守本流とは、吉田茂にはじまり、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、大平正芳らに引き継がれた、①憲法を尊重する、②先の戦争を間違いとする歴史認識、③言論、表現の自由の徹底、④経済と国民生活の重視などの政策的、思想的潮流をいいます。したがって、安倍首相の路線とは大きく異なると言わなければなりません。
 集団的自衛権行使を阻止しなければ、日本は戦争に巻き込まれ、多くの自衛隊員の命、国民の生命が危険にさらされることになります。自衛隊の武力行使は、日本が侵略された時に限っているのが憲法9条です(専守防衛)。そのお蔭で、これまで自衛隊は戦闘で一人も殺さず、殺されることもありませんでした。
 安倍政権の集団的自衛権行使容認に反対し、憲法改正を阻止して、平和憲法を守りましょう。護憲は革新、改憲は保守ではありません。保守の中にも大勢護憲派の人たちがいます。歴代の首相の他にも、後藤田正晴元法務大臣、野中広務元官房長官、武村正義元大蔵大臣等です。保守系の護憲派を結集して、憲法改正を阻止しようではありませんか。
  併せて、原発再稼働も反対です。原発は安全で安くてクリーンは全てウソであると小泉元首相も発言している通りです。
  日本の平和と国民の幸せのために、是非ともお力をお貸しください。地域で、職場で、学校で、護憲保守の会(例、船橋護憲保守の会、千葉県議会護憲保守の会)を立ち上げ、あるいはご参加ください。ネットワークを形成し連携を密にしたいと考えます。

 なお、同様の組織として、「9条の会」があります。2004年に作家の井上ひさしさんや三木武夫元首相夫人の三木睦子さんらを発起人にして発足。9条を守るという目的の下、地域や職場などで組織され、その数は全国で7500以上に上ると言われます。
  様々な人々が参加していますが、実はその中で活発に活動しているのは共産党の党員だとのことです。昨年10月週刊新潮で、「各地の『9条の会』には多くの党員が所属しており、両者が切っても切れない関係にあることは確か」と元日本共産党中央委員会常任幹部会委員の筆坂秀世氏の発言が掲載されました。実際、船橋にある「ふなばし憲法9条の会」の会員から、私が直に伺った話でも、9割は共産党の関係者だとのことでした。
  共産党は、改憲反対の運動を行なったが、全国的な広がりはなかった。そこで「9条の会」を改憲反対運動の拡大、ひいては党勢拡大のために利用してきたのです。その工作は水面下で行なわれたといわれます。そのため参加した文化人なども、共産党の存在を意識している人は少ないと思われましたが(共産党事情通)、筆坂氏の発言以降、共産党との関わりがきわめて深いことが、世間一般の知るところとなりました。

 護憲保守の会は、保守中道の考えをお持ちの方々を対象にした護憲組織です。ご理解とご支援宜しくお願い申し上げます。

 

護憲保守の会

代表 千葉県議会議員 西尾憲一

〒273-0865
千葉県船橋市夏見4-16-4
電話: 047-460-1061
FAX: 047-460-1062
WEB https://www.k-nishio.com
Eメール nishio-kenichi@nifty.com